VBA Advance2
第2章 ファイルシステムオブジェクトの使い方
ファイルシステムオブジェクトを使うには、次の手順を行う必要があります。
①オブジェクト変数の定義
②ファイルシステムオブジェクトのオブジェクト変数へのセット
③ファイルシステムオブジェクトの使用(ファイルやフォルダの操作)
④オブジェクト変数の解放
最低、この4つに記述をしますが、複数のファイルやフォルダ操作が行う場合には、③を複数記述します。
また、ファイルやフォルダ操作を行う際にファイルやフォルダ情報を取得するために、ファイルやフォルダ情報を保持するためのオブジェクト変数を用意する必要があります。用意するオブジェクト変数は必要分だけ①オブジェクト変数の定義と④オブジェクト変数の開放とで行います。
よく使うファイルやフォルダの操作
VBAで自動化する際に、ファイルやフォルダ名が実行時でないと決められないことがあります。ファイルシステムオブジェクトを使って、実行時のファイルやフォルダの情報を取得して、必要に応じて作成や削除を行います。
メソッド名 | 主な動作 |
---|---|
CreateFolder | 新しいフォルダを作成する。 |
DeleteFile | 指定したファイルを削除する。 |
DeleteFolder | 指定したフォルダを削除する。 |
FileExists | 指定したファイルの存在を確認する。 |
FolderExists | 指定したフォルダの存在を確認する。 |
GetFile | ファイルの情報を取得する。 |
GetFolder | フォルダの情報を取得する。 |
特にGetFolderメソッドのフォルダ情報を取得し、フォルダ内のファイルやサブフォルダの取得はよく使います。
また、ファイルやフォルダの存在確認をして、存在の有無に応じてファイル名やフォルダ名を決めることができます。必要に応じてファイルやフォルダを削除することもできます。
ファイルシステムオブジェクトはファイルやフォルダを操作する手段ですので、まず何を行いたいかとい目的を決めて、目的を実行するための手段として利用します。